初めての沖縄
僕は鹿児島出身だけど、今まで沖縄に行ったことがなかった。この話を東京ですると大体“え~なんで近いのに~!”て言われてきた。みなさん気づいてないからここで言うけど鹿児島と沖縄は遠い。ものすごく遠い。
大体770キロ離れているんです。これ飛行機で羽田から広島までとだいたい同じらしい。(790キロ)隣県までこんなに離れてることってほかの地域じゃ考えられないよね。
これだけ日本列島とは離れているから、今まで国内旅行では経験したことないような文化を体感できるんだろうなと胸を膨らませつつ、HISの初夢フェアでチケットを取ってみた。
どんなところなんだろう… 九州とは違う。でもタイとかベトナムとかとも違う。その間っていうのが想像つかないまま旅を始めた。
〈2月の沖縄旅〉
・期間 2018.02.02~02.05
・費用 ¥54,000+食事代
初日:美ら海と本部半島をめぐる
羽田出発の日は前から雪予報が出ていた。早朝便でもあったため大森海岸に前泊。
京急を使うときはエアポート快特とか特急に乗ることが多くて、今回初めて各停を使った気がする。800系車両初めて乗りました。なんて愛おしい電車…
翌日、雪には降られず無事東京を脱出。3時間ばかりのフライトで那覇空港に。
レンタカーを借りる前に腹ごしらえ。空港で沖縄そばをいただく。
この魚のだしと食べ応えのある麺がたまらない!沖縄に来たな~
さつまあげと紅生姜がのっているのは九州と文化的なつながりを感じるポイント。遠いけど関東の文化と比べたらやっぱり類似性があるのかな。
空港の前には旅行者の長蛇の列が。みんなレンタカー屋さんの送迎バスを待っている列だった。沖縄旅行はレンタカーで周るのがスタンダードなのかもね。確かに鉄道もないし…
早速レンタカーを借りて沖縄自動車道を北上~ 目指すは本部半島(もとぶはんとう)
沖縄本島の北東部で美ら海水族館もあるエリア。高速道路の車がみんなゆったりしている。誰も急いでなさそうなのがいいね。そしてときどき出会う米軍車両。海が時々右に左に見えつつ1時間ちょっとくらいだったかな高速の終わりの許田インターに到着。ここからは下道で向かう。道幅の広い道路で名護市街地を抜けて…
最初の目的地はここ!
ものすごくマニアックですが…塩川という川です。この川は塩水の湧水が作り出しているめずらしいもの。世界に二例しかなくもう一か所はプエルトリコにあるらしいです。
好奇心からすこし水を舐めてみましたがあまりしょっぱさは感じられませんでした…
塩川近くの集落の写真。石垣や瓦屋根がなんとも沖縄チックな風景。二月なのに山が青々としてる。
この先北上して瀬底島という本島から橋でつながっている小さな島へ。
思いっきりきれいな海が堪能できました。砂粒もサンゴ由来のため白い。こんな澄んだ生まれて初めて見た。タイのプーケット島の海の数百倍きれい…
向こうに伊江島という島が見えます。
海をぼーっと眺めていると米軍機が…
瀬底島を車で走っていると
サトウキビ畑と電照菊畑。夜に照明をあてることで開花の時期をコントロールする電照菊畑。本土ではビニールハウスで行うことが多いらしく、このように露地栽培なのは沖縄ならではなのかも。夜イルミネーションみたいできれいらしい。
車をもうすこし走らせると、美ら海水族館へ。
ここに最初に訪れたら、この先沖縄で食べるであろう魚介類に少し詳しくなれるかも。
あ、こいつ泳いでた…ってなるのもいます
ジンベエザメのいる巨大水槽が有名だけど、入り口からすぐにある「熱帯魚の海」というところが沖縄の海を再現しているらしく豊富な種類の魚たちが泳いでいていて圧巻だった。信じられないくらい巨大な魚が通りかかったり、ウミガメが泳いでいたり。
水族館子供の時ぶりだったけどひどく興奮した。
美ら海水族館で3時間は費やしたかな。そのあと近くにある備瀬のフクギ並木というものを見に行った。
ここでは集落に防風林として植えられたフクギという樹木の並木が見られる。
地図で見てみると集落の立地上いかに防風と防砂が大事なのかよく分かる。
集落は結構細長く、備瀬崎という先端まで行きたかったもののあまり遅くならないうちに那覇市のホテルに戻ろうと思い引き返す。
こういう建物の沖縄らしい雰囲気はどこから醸し出されるのかな
帰り道だんだんと天気が怪しくなってきて、雨が降り出す始末。二月の沖縄はあまり天気が良くない。
初夢フェアでセットになっていたホテルがキャンプ中の某球団の宿泊地だった。翌日キャンプを見に行く。
那覇市の首里城の近くのホテルに滞在。ホテルから歩いて15分ほどの安里(あさと)というところに飲食店が多そうだったので行ってみる。
うりずんというお店で沖縄料理を堪能した。
豆腐よう:豆腐を麹と泡盛で発酵させたもの。味が濃いから少しずつお酒と一緒に楽しんだ。
レモンじゃなくて、シークワーサーをかける。
ドゥル天:さつまあげみたいだけど違う。ドゥル天は今や沖縄の名物らしいけど、実はこのうりずんで田芋を使ったドゥルワカシ―という料理に衣をつけて揚げたのが発祥らしい。元祖ドゥル天はここで!
初日はこんな感じ。美ら海水族館観光地化された観光地と思ってたけど想像以上にめちゃくちゃよかったこと、沖縄にある水族館の意義がちゃんとあることがとても素敵だった。二日目車を使って動きます。
2日目 キャンプと東とヤギ肉と
空には厚い雲が覆っていた。すっきりしない天候だけど雨は降らず。
ガイドブックで知ったけど、西海岸と東海岸て言い方を沖縄はするんですね。アメリカかよ。今日はまず東海岸を目指す。
ゆいれーる。沖縄は那覇市を抜けてもずっと栄えているなと感じた。西原町、中城村(なかぐすく)、北中城村とか田舎そうなネーミングだけど道は4車線だわずっと家とかお店が途絶えない。人口密度が高いんだろうな。
途中でお昼ご飯 沖縄のお味噌汁は具沢山でひとつの立派なおかず。味噌汁定食っていうメニューがあるお店もよく見た。ジーマーミ豆腐(ピーナッツ入りの豆腐)とかもずくとか…とにかく盛りだくさんで家庭的でおいしかった。ジーマーミ豆腐とは言わないけど鹿児島でもピーナッツ豆腐はよく食べていたからびっくり。というかほかの地方には無いことにびっくり。おいしいから食べてみて
この地図の海の上のまっすぐな道、海中道路を通って平安座島(へんざじま)に。海中道路が通っているところはかなり浅瀬で、土が見えているところもあった。昔から干潮時は徒歩で横断していたらしい。風がめちゃくちゃ強くてウィンドサーフィンしているひとたち多数。途中奇岩が見えた。
遠くに奇岩。
平安座島は石油備蓄基地があった。平安座島、宮城島、伊計島と連なっており、少し離れたところに浜比嘉島がある。
平安座島から宮城島へは大きな橋などはなく、ぬるっと入る。
トンナハビーチというところまで車を走らせるも、護岸工事中…オフシーズンにいくとこういうこともある… 曇っていることもあったけど、特段きれいな景色を見たわけでもなく引き返すことに。
このあとはせっかく2月に沖縄に来たということで、プロ野球のキャンプを見にいくことに。浦添市民球場へ
途中普天間を通った。基地は見えなかったけど、確かにこのあたりは栄えているし人口密集地域ではあるなと…
間近で選手の練習風景を見られて面白かった。高校球児のごとくずっとノックしていたり。プロといえどもみんな練習しているんだな。
キャンプのあとは浦添市民球場から近いここへ。
ゆっくりソファに座っておいしいアイスを食べるのはいいですね。紅芋味とかもあってフレーバーを選ぶのに迷いに迷った。カップアイスでは無くて店頭でしか食べられないフレーバーもありそうだった。(多分沢山ある)
那覇市内に戻る
夜は衝撃的な料理を 竜宮通り社交街にて
山羊料理 さかえ
陽気なおばちゃんいやお姉さんが一人で切り盛りしているお店。お店は超満員。
お姉さんの指図に従ってみんな食べたり飲んだり。
まず最初に食べて一番のインパクトだったのはこれ
ヤギの刺身
ヤギって、たぶん食べた瞬間に美味しいと思えるものじゃない
こちらから貴方の美味しさを理解させてくださいって歩み寄る必要がある。
食べた瞬間美味しい中華とかとは訳が違って最初に舌で感じる味覚はインパクトが強すぎて美味しいとか思えない。だけど、にんにくと生姜としょうゆに絡めて食すうち楽しみ方は分かってきた。
これはヤギのソーキ。これのほかにヤギ汁たるものも食べた。お姉さんが料理ができたら食べる人?って挙手制だった。
待たせてごめんね~っていいながらオムレツ作ってくれたり。この空間に浸れて、めずらしい山羊料理を堪能できたことはすごく素敵だった。
今回の旅行で一番のインパクト。
お姉さんは最後に島豆腐とゆし豆腐をくれた。
3日目 那覇市内観光
レンタカーを返却し那覇市内を回ってみることに。しかし雨が降ったりやんだりおまけに風が強くてあまり旅行日和じゃなかった。
昨日の山羊料理はすべてにんにくが効いてて、それを感じながらの那覇散策
ザ・観光スポット:牧志公設市場
1階の市場で買った魚や貝を2回の食堂にもっていけば、さばいて刺身とかに調理してくれるんだって。(やってない)
市場の周りがアジアよりアジア、、、多分沖縄は住民の感覚レベルで自然にグローバル化している
沖縄的な家と石垣とかわいいひとたち
ゆいレールに乗って
首里城へ
WW2で琉球王国時代の大事な資料や遺跡が消失しているみたい。戦争はやだね。
写真を撮るのを忘れたけれどジューシーかまぼこというものを食べて非常に美味しかった。ジューシーっていうのが沖縄での炊き込みご飯の意味。さつま揚げのなかに炊き込みご飯が入っている最高のストリートフードでした。
天気が悪くあまり写真も撮らず…
夜は初日に行った安里(あさと)で
〆にステーキに行ってしまった(安いステーキ屋さん多い…!)
ステーキを食べて大満足でホテルに戻り、次の日はそこそこ早めに空港に行きおみやげを買って帰るのでした。2月の沖縄はちょっと寒かったり天気が悪かったりしたけれど、個人的には綺麗な海はみれたし、たくさんの異文化に触れられたし大満足でした。
今度は離島に足を延ばしてみたい。
おわり