大インド紀行~ヒンズーに囲まれた仏教の聖地・ブッダガヤへ~ बोधगया

西に進んでブッダガヤへ

前回の記事はこちら

 

3日間過ごして少し愛着の沸いたバラナシを離れ、ブッダガヤへ列車で向かう。

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インドでの列車移動は早朝なことが多い。宿で切符とオートリクシャの手配をしてくれた。

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列車内の風景。長距離列車は大体こんな感じの車内だった。人々は夜間帯はここをベッドとして使い、日が昇るとみな座ってお喋りをしていた。外人だ…と少し奇異な目で見られる。

物売りの人(車内にもいる)は、僕らに積極的に話しかけてくるけど、一般の人たちは話しかけてはこない。こちらを伺っていたのだろうか。

 

ブッダガヤは仏教の聖地。ブッダが覚りを得た場所。つまるところ仏教というものが形作られたところ。

インドはほとんどの人がヒンズー教徒。仏教誕生の地であるけれど、仏教徒は約1%しかいないらしい。まあ1%といっても1千万人近くいるんだけれど…

周りはヒンズー教徒達の街の中、囲まれるような形で存在するのがブッダガヤなのだ。

世界中から敬虔な仏教僧たちが集まり、ここで修業をしている。

 

電車に乗られること4時間ほど。ガヤ駅に着いて、そこから30分ほどオートリクシャで移動してブッダガヤへ。

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窓がないため、田舎の朝の空気がすがすがしい。

久しぶりに喧騒から離れて、美しい田園風景に心が癒される。

時々、道路に段差があって、思いっきりリクシャーの屋根の鉄棒に頭をぶつけた。どこにいってもスリルが潜んでいるのがインドの旅行だ。

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ブッダガヤに到着。

広場に人々が集まっている。街の規模がコンパクトで落ち着く。友人はここでいきなり牛にど突かれて痛そうだった。

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街を歩く僧侶たち。

 

街のメインストリート沿いにあるホテルが小綺麗だったので、部屋おさえて散策してみる。

 

ブッダガヤには、仏教を信仰している各国の様式の寺院がある。

色々とめぐってみた。

 

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チベット式の寺院

チベット仏教寺院にはマニ車というものがあって、中に経典が収められている金物を手で押すとグルグル回るようになっているもの。それを一度回すと、一回お経を読んだことと同じ功徳があるとされているらしく、みんな回していた。

チベット語ではマニコロと言うらしい。可愛い。

 

お寺には等身大のマニ車が置かれているんだけど、売店とかにハンディタイプも売られていて、片手でカラカラ回すことができる。簡単に回せるのでおそらく100回は回しただろう。凄まじく徳を積んだことになる。

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日本寺もある。インドの街並みに目が慣れていた時に日本を感じたので、新鮮だった。

サイズ的にも、日本のどの町にもありそうなお寺。こうやって異国で見るとこれが”日本的”なものなんだなと気づかされる。そして木を多用しているから温かみを感じた。

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これは中国だったかな…

 

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ブータン

ここもチベット仏教だから、チベット寺院に近いけど、こちらの方が装飾が細かい。

椰子の木が映える。

 

 

各国の寺院を見たら、ブッダガヤ一番の見どころ、マハーボディー寺院へ。

 

ここはブッダが悟りを開いた場所。

ここは世界遺産

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大きな塔。

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ここで沢山の僧侶たちが修業をしている。

たしかどこかのタイミングで靴を脱いだ気がする。(間違ってたらごめんなさい)

インドにいるとは思えない穏やかな空間。

 

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寺院内を散策。

 

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この菩提樹の下でブッダは覚ったそう。

ここで生まれた宗教が遠い日本でも根付いているし、21世紀まで脈々と受け継がれているのは不思議。まったく実感が湧かない。

現代の流行と比較するのは“ご法度”なのかもしれないけど、ミスターチルドレンだって宇多田ヒカルだって、30世紀のインドで聞かれてはないだろうからね。

どれだけ人を惹きつける魅力があったのだろうか…

 

ちなみにマハーボディー寺院は大菩提寺とも言われている。仏教にとって菩提樹は大事な木なんだね。

 

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寺の周りはお店が集まっていた。門前町的な立ち位置なのでしょうか。

 

この後、宿に戻ると宿主の友達らしき人が、バイクでいろいろ案内するよと言ってきた。もう絶対怪しいと思って適当に受け流してたんだけど、なんか胡散臭さだけじゃなくて無下にできない感じのあるおっちゃんだった。

ご飯食べに行くからまたねって感じで離れようとしても着いてくる。

一緒に旅行した友達とそのおっちゃんと三人で食事した。商売としてお金は貰いたいし、外人にも興味もある感じなんだろうな。

 

オートバイツアーはまた明日の朝考えるよといった風に言ってさよならしたはずだ。

 

 

そして翌朝…

 

彼は宿の前でニコニコしながら待っていた。

こちらが根負け。

オートバイツアーへ出発!笑

 

おっちゃんとおっちゃんの友達(同じくおっちゃん)に後ろからしがみついてホンダのバイクでブッダガヤを走り抜ける。

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20分くらいでだいぶ田舎に来た。このままどこかに連れていかれて労働者として売り飛ばされたらどうしようと一瞬頭をよぎったが、それにしては速度が遅いしおっちゃん呑気だし、その恐れはなさそうだ。

上の写真はトトロの木だよって教えてもらった。

何がトトロなんだよ…?

巨木。

 

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こんな道をオートバイで風を切りながら来たからとても気持ちよかった。

異国のこんな田舎なかなか来ないしね。

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見えているのは、ブッダが苦行を行っていたといわれる前正覚山という山。この山を下りて、大菩提寺に行きやがて悟りを開いたんだそう。

おっちゃんは、「昔はブッダが修業してたところ、今はガンジャ大麻のこと)の畑よ」

って説明してた。ガンジャ畑って…

(ちなみにインドでも大麻はしっかりと違法です)

 

半日のオートバイツアーを終え、特段ぼったくり料金ではなく、普通に感謝の意も込めてお金を払う。憎めないおっちゃんだったな。

 

昼食を食べる場所を探すためにぶらぶら。

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チベット系の人たちが住むところを見つけ、チベット料理屋さんへ。

いわゆる中国の民族問題で亡命してきた人たち?

信仰で?

なぜインドにこの人たちは住んでいるんだろう。

良い写真を撮っていなかったけれど、(なぜか)オムライスとモモというチベットの蒸し餃子を食す。文化圏的になじみのある味で安心した。

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牛。

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インドに着いてから巡ってきたニューデリー、アグラ、バラナシ…ずっとずっと喧騒に取り囲まれてきたけど、ブッダガヤに来て自然に触れ、人々の祈りを見て、人情に触れてあたたかな気持ちになった二日間だった。

 

さて、ここから来た道を引き返していく。

道のりは同じ距離のはずなのに、戻るときは一瞬だった。

次に続くけど、次の記事はかなり短いかと。

↓続きはこちら

sampit.hatenablog.com

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