長野旅行記Ⅰ〜渋温泉と野猿公苑めぐり〜

2019年11月の土曜日、昼過ぎに思い立ち長野に行くことにしました。渋温泉善光寺への旅の記憶。f:id:sampit77:20210211012418j:image8月に青森に行った時と同じく、仕事に辟易としていたことが強い原動力となりました。f:id:sampit77:20210209074625j:image唐突に買った新幹線の切符。この2枚さえあればどこでも行けるんだと気付かされる。東京で仕事に囚われてるという感覚から心が解き放たれていきます。
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f:id:sampit77:20210209074619j:image1時間半ほどで長野駅に到着。長野市初上陸。途中、上田駅辺りだったでしょうか。山全体が紅葉していて旅情を盛り上げてくれました。
f:id:sampit77:20210209074634j:image長野駅に着いたらもうすっかり日が暮れていました。駅前ロータリーの長電バス
f:id:sampit77:20210209074637j:imageJR長野駅善光寺口、大きな木の柱に支えられているデザインは善光寺を彷彿とさせます。
f:id:sampit77:20210209074615j:image地下にある長野電鉄の駅に向かいます。まるで地下鉄のよう。
f:id:sampit77:20210209074622j:image改札に入ると、旧小田急ロマンスカー日比谷線の車両が並んでいます。東京では見ることのできなかった並びです。
f:id:sampit77:20210209074630j:image昔の地下鉄駅にタイムスリップしたかのよう。旧ロマンスカーは明日乗ることにして、旧日比谷線車両の普通信州中野行きに乗ります。
f:id:sampit77:20210213165314j:image信州中野湯田中行きに乗り換えます。
f:id:sampit77:20210213165305j:image車内はガラガラで、独占状態です。静かな暗闇の中を駆け抜けていきます。1人ずつのスペースに凹みがつけられてないロングシート、ノスタルジックです。
f:id:sampit77:20210213165256j:image19時前に終点の湯田中駅に着きました。
f:id:sampit77:20210213170533j:image今日の目的地は渋温泉です。駅のある湯田中温泉お隣の温泉街。終バスは既に終わっていたので、徒歩で向かいます。大体20分くらいでした。新幹線の中で予約した小石屋旅館さんに宿泊します。かなり年代物の建物をリノベーションされていました。私はドミトリータイプの部屋に宿泊しました。老舗旅館の風情をお手頃価格で体験できるのが素晴らしかったです。
f:id:sampit77:20210213165310j:image旅館のレストランで、信州ワインを。お昼過ぎに思い立たなかったら美味しい食事とワインなんてありつけませんでした。f:id:sampit77:20210216143350j:image食事を終え少し散策します。金具屋さんという旅館の斉月楼。昭和11年に建てられた木造4階建の宿泊棟で国の有形文化財になっているそう。
f:id:sampit77:20210216143357j:image夜はライトアップがなされていて荘厳さが増していました。渋温泉のシンボルのような建築物です。
f:id:sampit77:20210216143417j:image昭和の香りがそこかしこから漂ってきます。浴衣を着た人たちが温泉上がりで浴衣でふらふら射的をしたり…通りは風情がありました。
f:id:sampit77:20210216143413j:image私の泊まった宿には温泉がない代わりに、オプションツアーでお隣の湯田中温泉の老舗旅館よろづやの登録有形文化財となっている桃山風呂に入れることになっていました。桃山風呂の脱衣所もお風呂も木造で美しく大変趣深いところでした。そして露天風呂は紅葉が美しく、まるで日本庭園の池の中から優雅に紅葉を眺めるかのようでした。とても印象深かった場所でしたが、2021年2月に旅館の松籟荘という素敵な客室棟が火災に遭ってしまったそうです。私の行ったお風呂は消失を逃れたそうですが、松籟荘もとても歴史のある建物だったらしく残念でありません。一日の早い営業再開を願うとともに、その際は泊まりに行ってみたいものです。

翌日、晴れ渡っていました。
f:id:sampit77:20210216143347j:image早朝の渋温泉を散歩します。宿泊した小石屋旅館です。目の前の色づいた銀杏とともに素敵な景色です。
f:id:sampit77:20210216143401j:imageまだ早朝だったこともありそれ程人はいません。
f:id:sampit77:20210216143405j:image渋温泉には九湯めぐりという名物があります。九つの共同浴場があり、地元の人と宿泊者が利用できるみたいです。私は結局やりませんでしたが、また来た時に試してみたいです。それぞれの浴場は古くからの面影を残していて、中から湯を流す気持ちよさそうな音が響いてきます。
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f:id:sampit77:20210216143432j:image渋温泉は横湯川沿いに連なっている温泉になっています。ここから少し川を下ったら湯田中温泉です。
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f:id:sampit77:20210216143425j:imageここが九つめぐりの一番目、初湯です。
f:id:sampit77:20210216143436j:image朝の金具屋です。夜の姿ともまた雰囲気が違って荘厳です。このあと、小石屋旅館のオプションで、地獄谷野猿公苑というところに送迎していただきました。
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渋温泉から横湯川の上流へ向かいます。時刻は9時を少し回ったくらい。ここは、ニュース番組等で猿が温泉に浸かっている映像がお馴染みの場所です。11月の長野ですし、朝で肌寒かったからそろそろ猿も温泉であたたまっているかなと期待を込めて、1.6キロの山道を進みます。f:id:sampit77:20210221000005j:plain杉林の中を進んでいきます。

f:id:sampit77:20210221000832j:plain心地よい山歩きを抜けると、温泉の湯気が見えてきました。地獄谷に到着です。f:id:sampit77:20210221000951j:plain野猿公苑では野生の猿を間近で見ることができます。飛び掛かってこないか少し怖いので、視線をそらしながら進みます。f:id:sampit77:20210221001344j:plain

f:id:sampit77:20210221001454j:plain沢山のお猿さんたちがいます。親子もいました。ニホンザルの群れはヒエラルキーがあり、人間社会の嫌な部分のようなものを垣間見た気もしてしまいます。

さて…温泉に浸かっているお猿さんはいますでしょうか。

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残念ながらいませんでした。これくらいの寒さではまだ温泉なんて不要なようです。淵に座っているお猿さんも結局は入りませんでした。f:id:sampit77:20210221005359j:plainさて、野猿公苑をあとにしてバスの通る道まで下ってきました。長電バス湯田中駅へと向かい、そのあと長野市内まで行こうと思います。

f:id:sampit77:20210221005530j:plain湯田中まで行く長電バスです。色合いが紅葉の山並みのようです。車内はガラガラでしたが渋温泉で数名乗車がありました。

f:id:sampit77:20210221005819j:plain湯田中駅に到着。レトロで可愛らしい駅舎です。f:id:sampit77:20210221005942j:plain湯田中駅の敷地の奥は、長電バスの営業所となっていました。f:id:sampit77:20210221105653j:image10:57湯田中駅初の特急ゆけむり号に乗車します。
f:id:sampit77:20210221105626j:image展望席近くの席に座ることができました。
f:id:sampit77:20210221105629j:imageここの案内表示版が昔は新宿や箱根湯本だったのでしょう。
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f:id:sampit77:20210221105622j:imageあまりスピードは出さず田園風景の中を走っていきます。りんごの木が多く、長野らしい景色です。
f:id:sampit77:20210221105650j:image千曲川を渡ります。千曲川は訪れた日の数ヶ月前に台風によって氾濫していて、この辺りはまだ爪痕が残ってました。
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f:id:sampit77:20210221105647j:image11:44に長野市内の権堂駅に到着です。ここは善光寺に近い駅。ここで下車して善光寺まで街歩きをします。

続きはこちら長野旅行記Ⅱ〜善光寺と日本三代車窓・姨捨〜 - 旅の記憶