横浜市営バスで横浜18全区制覇〜完結編〜

横浜市営バスだけで、横浜にある18区全てを巡る旅。今回は第3弾、完結編です。これまで行った区、まだ行けていない区は下記一覧の通り。

1日目(前編)で制覇:青葉区緑区港北区神奈川区・西区・中区・磯子区・南区の8区。https://sampit.hatenablog.com/entry/2021/07/18/001429

2日目(中編)で制覇:金沢区港南区栄区保土ヶ谷区の4区。https://sampit.hatenablog.com/entry/2021/09/10/000405

残っている区:鶴見区・旭区・都筑区・戸塚区・泉区瀬谷区の6区。

この残り6区を2日に分けて制覇します。前回の栄区同様、市営バスでは行けず、歩くしか術の無い区もありました。f:id:sampit77:20210910102935j:image3日目は、前回のゴール地点保土ヶ谷駅前からスタート。f:id:sampit77:20210910103144j:image
f:id:sampit77:20210910103141j:image梅雨入り前の6月、カラッと晴れていて気持ちが良い。保土ヶ谷駅は反対口の方が栄えているようだ。
f:id:sampit77:20210910103210j:image東口のバス乗り場は駅から道を挟んだ反対側。白亜の団地群の一階だった。初夏の光が眩しく反射する。

保土ヶ谷駅東口発の106系統・境木中学校前行きに乗車。権太坂を登り、丘の上へ。
f:id:sampit77:20210910103207j:image境木中学校前。小さな折り返し場になっていた。
f:id:sampit77:20210910103148j:image古い家が立ち並ぶ商店街。なぜ駅もない丘の上に、古い商店街があるのか不思議だったが、ここは旧東海道沿いだった。また今後記事にはするが、この一年後、私は旧東海道を歩いていて、再びこの場所を訪れることになる…そんなこととは思いもせず、ディープなところに来たものだと思い散策をしていた。
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f:id:sampit77:20210910103157j:image旧東海道の案内もしっかりとある。境木中学校前から210系統で東戸塚駅へ。
f:id:sampit77:20210910103151j:imageここで、戸塚区制覇となった。(13区/18区)
f:id:sampit77:20210910103154j:image駅前は商業施設やマンションが立ち並ぶ。路線図と地図を調べると、戸塚区の西に位置する泉区へは、市営バスの路線はなさそうだ(市営地下鉄なら走っている)。東戸塚から泉区まで4キロ強、歩いて訪れるしかないと判断した。f:id:sampit77:20211004222250j:image歩く道は観光地でも何でもない、ただ戸塚区から泉区へ至る幹線道路だ。生活道路を歩き続ける。
f:id:sampit77:20211004222259j:image歩き始めて30分、家が少なくなり、緑が目立つようになる。しかし、ここから泉区へ辿り着くには峠を越えなければならなかった。
f:id:sampit77:20211004222232j:image周りに産廃の処理等を行う作業場が目立つ。何か東南アジア的な雰囲気を感じる。「水曜どうでしょう」で見たベトナムのハイヴァン峠の映像にも似ている気がした。ここは、横浜なのに。
f:id:sampit77:20211004222242j:image峠を下り、神奈中のバス停を通り過ぎると、そこはもう泉区のはずだ。Googleマップがそう示している。しかし、区境を示す標識は何もなかった。
f:id:sampit77:20211004222228j:image「火の用心 泉消防団」この看板を立派な泉区たる証拠とした。ここで泉区制覇(14区/18区)

残るは鶴見、都筑、旭、瀬谷の4区。鶴見だけポツンと海側を残してしまった。どういうルートを辿ろうか。
f:id:sampit77:20211004222255j:image鬱蒼とした並木が気になり坂を登ってみる。
f:id:sampit77:20211004222303j:image登り切ったところに神社。三嶋神社というらしい。静岡の三嶋大社と所以があるのだろうか。この時は気付かなかったが、神社裏手には岡津城という城跡があるらしい。
f:id:sampit77:20211004222240j:image再び、ハイヴァン峠越え。道路の幅員が交通量に追いついていない。f:id:sampit77:20211004222247j:imageこの辺りは神奈中のエリアなのだろう。特別な事情で乗る権利がない人間は歩くしかない。f:id:sampit77:20211007122218j:image東戸塚駅に戻り、210系統で再び境木中学校前へ。
f:id:sampit77:20211007122209j:imageそして106系統で来た道を戻り、この日のスタート地点であった保土ヶ谷駅へ。
f:id:sampit77:20211007122220j:imageここから、25系統に乗車。保土ヶ谷駅西口裏手の丘に広がる住宅地を抜け、相鉄線星川駅を通り保土ヶ谷駅前に戻ってくる路線だ。f:id:sampit77:20211007122230j:image丘の上の住宅地を通るため、家が途切れると見晴らしが良い。しかも、雨上がりで空気が澄んでいた記憶だ。f:id:sampit77:20211007122227j:image途中、保土ヶ谷公園付近を通る際に、両側から緑に覆われた。心地よい青々しい匂いが車内を包む。f:id:sampit77:20211007122215j:image途中の星川駅前でバスを降りた。今回初めて相鉄沿線にやってきた。f:id:sampit77:20211020082542j:image星川駅は高架化工事をしているのだろう。仮設の連絡通路で反対口に出る。
f:id:sampit77:20211020082517j:image帷子(かたびら)川を渡る時、既に夕暮れが近づいてきていることに気がつく。もう18時半。しかし今日はもう少し続けたい。
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f:id:sampit77:20211020082536j:image保土ヶ谷区役所の前を通り、峯小学校前というバス停へ。ここから62系統・急行千丸台団地行きに乗車する。この系統は相鉄線沿いに走る。
f:id:sampit77:20211020082555j:imageその後、一旦梅の木というバス停で乗り換え、西谷駅へ。星川から北西に進んだが、まだ保土ヶ谷区f:id:sampit77:20211020082551j:image頭上を新幹線が通っていく。f:id:sampit77:20211020082449j:image相鉄線西谷駅。この駅で、横浜からの相鉄本線と2019年にできたJR直通線が合流する。
f:id:sampit77:20211020082603j:image129系統に乗り、相鉄線鶴ヶ峰駅へ。ここで旭区制覇となった。(15区/18区)
f:id:sampit77:20211020082600j:image駅前商店街の規模は大きい。近くに旭区役所があるみたいだし、区の拠点なのだろうか。旭区のイメージはズーラシアだけだったので、商店街が新鮮だった。f:id:sampit77:20211020082611j:image時刻は既に19:30。ただでさえ市営バスの路線自体が少ないため、早めに移動した方が良さそうだ。市営バスの緑営業所もあり、比較的移動しやすそうな横浜線中山駅方向へ、北西に移動することを決めた。f:id:sampit77:20211020082547j:image211系統・福寿荘前行きに乗車。鶴ヶ峰駅発着以外の路線に乗るため、終点の一つ手前旭環境センター前で降りる。
f:id:sampit77:20211020082455j:image住宅が全くない。暗闇だ。バスの時間までまだあったので次の稲荷通バス停まで夜道を歩く。
f:id:sampit77:20211020082619j:image稲荷通バス停は、系統毎にバス停が数箇所に分かれていた。自分が待っている場所は果たして正しいのか。不安がよぎる。稲荷通バス停からは、横浜線鴨居駅まで行く路線と、近くの千丸台団地の中で終点の路線があるが、鴨居駅行きはタイミングが合わなかった。そのため千丸台団地までとりあえずバスに乗り、その後再び歩くことにした。f:id:sampit77:20211020082514j:imageあっという間に千丸台団地へ到着。
f:id:sampit77:20211020082526j:imageここまで来ると、18区制覇するためというより、もはや、帰宅するために行動していた。f:id:sampit77:20211020082445j:image白山高校というバス停に着くと、緑車庫前行きのバスが偶然にも止まっていた。運が良い。バスの車庫まで行けば、何かしら次に展開するだろう。
f:id:sampit77:20211020082502j:image多くのバスが眠るこの景色はなかなか良い。車庫に行けば、どこかの駅に出られるという読みは当たった。待たずして横浜線中山駅まで出ることができた。21:03に中山駅に到着し、この日は終了。
f:id:sampit77:20211020082539j:image残り3区、鶴見区都筑区瀬谷区を翌日制覇することにした。f:id:sampit77:20211031105721j:image帰りに渋谷道玄坂、BYGで一杯することにした。f:id:sampit77:20211031105728j:image


f:id:sampit77:20211031105700j:image翌日、中山駅に到着。横浜は連日通っても飽きない場所だ。
f:id:sampit77:20211031105648j:image4日目の朝。この日はまず瀬谷区に行くことにした。
f:id:sampit77:20211031105645j:image調べる限り、瀬谷区横浜市営バスのみで行くことはできなそうだった。出来るだけ瀬谷区に近いバス停で降りて、歩くことにする。f:id:sampit77:20211031105651j:image中山駅から一旦十日市場駅で乗り換えをしたはず。65系統・若葉台中央行きに乗車。f:id:sampit77:20211031105731j:imageそして地区公園で下車。若葉台という大規模団地の中のバス停。ここに住まう人のための路線だ。若葉台団地は旭区にあり、Wikipediaによると、今の居住者数は1万4000人らしい。f:id:sampit77:20211031105746j:image中高層の団地が立ち並んでいるので、相当の戸数であることが分かる。しかし、どこかひっそりとしており、すれ違う人も高齢の方が多い。
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f:id:sampit77:20211031105707j:image10分ほど歩くと団地を抜け、環状4号線に突き当たった。この道を左、つまり南西に進むと瀬谷区だ。f:id:sampit77:20211031105749j:image環状4号線の周りは畑が広がっているが、交通量は多いので長閑ではない。f:id:sampit77:20211031105725j:imagef:id:sampit77:20211031105719j:image保土ヶ谷バイパスのトンネルをくぐると瀬谷区に到着。(16区/18区)
f:id:sampit77:20211031105752j:image畑が広がっていて見晴らしが良い。f:id:sampit77:20211031105635j:image瀬谷区の滞在もおしまい。緑区まで戻る。バス停名は長津田南。横浜線田園都市線長津田駅も近いみたいだ。f:id:sampit77:20211031105737j:imagef:id:sampit77:20211031105638j:image55系統で、初日のスタート地点であった青葉台駅近くへ。終点の青葉台駅まで行かず、青葉台営業所前で下車。f:id:sampit77:20211031105743j:image青葉台営業所は東急バスの営業所。f:id:sampit77:20211031105709j:image90系統に乗り換え、中山駅へ。
f:id:sampit77:20211031105754j:image中山駅までの道中は、横浜とは思えない長閑な景色。畑や田んぼが続く。
f:id:sampit77:20211031105642j:image中山駅北口に到着。南口の商店街の雰囲気とは違い殺風景だ。
f:id:sampit77:20211031105740j:image早速、80系統に乗り都筑区を目指す。f:id:sampit77:20211031105657j:imageセンター南駅に到着。これで都筑区制覇となった。(17区/18区)

ようやく鶴見区あと一つを残すのみとなった。旅を急ぐ前に散策してみる。
f:id:sampit77:20211031105655j:imagef:id:sampit77:20211031105633j:imageここは、いわゆる港北ニュータウンといわれる、広大な団地群だ。道路と歩道は立体交差し、秀逸な都市計画をうかがえる。
f:id:sampit77:20211031105703j:image歩道を歩いていると大きな広場に出た。f:id:sampit77:20211031105734j:image広いオープンスペースもあり、商業施設もある。この辺りの居住者たちで賑わっていた。f:id:sampit77:20211031105757j:image港北SCと並木道、ドラマとかに出てきそうなステレオタイプニュータウン。都市計画という点では好きだが、自分が住みたいかという問いに対しての答えは否かな…あくまでも個人的な嗜好だが。
f:id:sampit77:20211031105712j:image17:40、302系統・仲町台駅行きに乗車。

f:id:sampit77:20211110235408j:image地下鉄の仲町台駅まで行くと路線数が多いので、この302系統に乗ったのだが、どうやら遠回りをしていくらしい。そのため、センター南から五つ目の茅ヶ崎貝塚橋で降りて仲町台まで歩くことにした。地下鉄でもセンター南と仲町台は一駅。f:id:sampit77:20211110235441j:imageニュータウンを15分ほど歩くと仲町台の駅に着いた。
f:id:sampit77:20211110235350j:imageここも都筑区。こじんまりと清潔感のある駅だ。品の良さそうな人と犬が散歩をしている。せせらぎ公園という、大きめの公園もあった。f:id:sampit77:20211110235358j:image18:25、仲町台から300系統で新横浜駅へ。久々に、横浜の中心部方向へ戻る。新横浜から、鶴見区方向のバスは沢山出ていそうだった。遂にゴールが見えてきた。f:id:sampit77:20211110235332j:image途中、ひどい夕立にあった。急いで自分の座ってる座席の窓、そして周囲の窓も閉める。まだ6月というのに、真夏のような土砂降りだった。f:id:sampit77:20211110235412j:imageそして、一瞬で雨雲は通り過ぎ
f:id:sampit77:20211110235420j:image新横浜に到着。時刻は18:40。空気が澄んでいて、晴れやかな気分になる。

さあ、最後のバスに乗ろうか。

18:45発、41系統・鶴見駅西口行き。f:id:sampit77:20211110235355j:image最初のうちは東海道新幹線と並走し、その次に大倉山の手前で、東横線と並走する。更にその先では横浜線と並走していった。f:id:sampit77:20211110235403j:image内路というバス停を過ぎると、横浜線から離れ、鶴見駅を目指していく。暮れなずむ街を眺める。

きっと、バスはもう鶴見区に入っているのだろう。狭い路地を時折止まりながらゆっくり進んでいく。バスの旅はこれが良い。街の風景を確かめながら進めるのだ。

この旅を通して、随分と横浜の景色を見た。ほとんど知らなかった場所で、いわゆる"横浜らしさ"とは違う場所。でもその景色全てが合わさって横浜18区を形成しているのだ、掴みきれては全くないが、横浜のことは以前よりだいぶ知った気がする。
f:id:sampit77:20211110235431j:image約40分の乗車時間を終え、19:25に鶴見駅に到着した。これで鶴見区制覇(18/18区)、そして横浜18全区制覇となった。f:id:sampit77:20211110235434j:image4日間かけて、バスに乗り続け、時に歩いた横浜の旅も終了。
f:id:sampit77:20211110235346j:imagef:id:sampit77:20211110235338j:image最後は鶴見駅近くの中華屋さんで祝杯をあげて締めくくった。

完結です、おしまい。