2020年7月、2泊3日での富山への旅行をまとめています。ここでは、富山市内のことを振り返ります。
これまでは下記のような行程でした。
・1日目は長野からアルペンルートを通り、立山連峰を眺めながら富山市へ。富山旅行記 Ⅰ・長野発アルペンルート経由富山行き - 旅の記憶
・2日目はJR氷見線に乗り、氷見、雨晴海岸、高岡を巡りました。富山旅行記 Ⅱ ・氷見線の旅 - 旅の記憶
今回は、2日目に高岡から富山市内へ戻ってきた時のこと、そして翌日に富山市内を散策した時のことを振り返ろうと思います。高岡から富山駅に戻ってきて、夕食とします。お寿司と富山ブラックラーメン、2つの名物どちらも食べることとします。折角なのでね。富山駅構内にある"とやマルシェ"内に地元の店舗が並んでいますので、まずそこでお寿司を。甘エビやのどぐろを食べます。光っていますね。言わずもがなですが、大変美味なお寿司でした。
そして、富山ブラックラーメンも。醤油すら甘い南九州で育った私にとって、かなり塩辛く感じてしまいました。すっかり暗くなりました。富山駅から、路面電車で街に出てみます。
現代的なデザインの停留所で待っていると、レトロな車両が到着しました。
中心部で(確か、中町という停留所だったはず)で降りてみます。この辺りは飲食店は少ないエリアなのかもしれません。人影が見えませんでした。富山城を見ながら宿まで歩いて帰りました。
翌日。最終日は富山市内を散策して北陸新幹線で帰ることとしました。
地鉄富山駅。大手私鉄のように、駅ビルとホテルを併設しています。富山地鉄は
という5路線の他に、路面電車として軌道線もあり、総延長は108.3キロもあるそうです。(ちなみに東急104.5キロ、京阪91.1キロということですから、一部の大手私鉄より路線規模は大きいようですね)地方都市の中ではかなり鉄道路線が発達していて、私鉄の存在感が大きいです。私が行ったのは2020年の7月でしたが、その年の2月に富山港線の運営会社が、富山ライトレールから富山地鉄へ移ったばかりだったようです。
富山大学前行きの路面電車にふらりと乗ってみます。富山駅から伸びる路面電車の線路。レールの交差する様が美しい。ガラスの面積が広く右も左も車窓を楽しむことができます。昨夜見た富山城の前で電車は曲がります。
街並みはどこも整然としていました。市街地を散策してみましょう。金沢と富山に展開する老舗デパートの大和。繁華街・総曲輪(そうがわ)に店を構えます。かつては近くの西町にあったそうですが、この地区の再開発の際に移転したそうです。総曲輪通りをぶらつきます。総曲輪という地名の所以は、富山城の外堀が「曲輪」と呼ばれていたからだそう。アーケードは立派ですが、昨夜同様、人通りは少ないようでした。
ぶらぶらしていると、越中反魂丹という看板が目に入りました。ここは池田屋安兵衛商店という薬屋さん。越中富山の薬売りの歴史を今に伝えます。反魂丹は胃腸薬だそう。江戸城で腹痛を起こした秋田輝季というお殿様が服用したところすぐに痛みが治ったということが全国津々浦々に広まったことが、富山の売薬が有名になったきっかけだと伝わるそうです。
暑い中歩き続けてきたのでひと休み。
TOYAMAキラリという施設で休みます。中は図書館とガラスの美術館になっていました。天井から差し込む光が内装の木々を照らして温かみのある空間。美術館へ行く時間はありませんでしたが、ただこの場にいるだけで心から休まります。近くのお店でお昼を食べて、歩いて富山駅に戻ります。少しレトロな接近表示器の上に、スマホで見れるロケーションシステムの案内が。時代の移ろいを物語る光景です。そして再び富山駅まで戻ってきました。
富山で行きたかったけどいけなかった場所は沢山ありました。越中八尾、魚津の埋没林博物館、黒部峡谷鉄道と宇奈月温泉…またの再訪を心に誓い、帰ることにします。帰りは乗換検索に出てくる帰り方で素直に帰りました。あっという間に東京へ。
おしまい。