長期休暇がなくてもヨーロッパは行ける
だいぶ記事にするのが遅くなってしまっていたが、2018年10月9日~12日までハンガリーを旅してきた。その時の記憶。
10月9日~12日…そう、4日間である。つまり2泊4日だったのだ。その頃の自分はカレンダーどおりの休みではなく、かつあまり有給を取りやすい職場でなかった。それでも思い切ってヨーロッパへ飛んでみた。その時のことを書き連ねてみようと思う。
大まかな飛行機などの流れは以下のとおり。
・10月9日
AM00:09 羽田発
AM06:00/AM08:05 ドーハ着/発
PM12:55 ブタペスト着
・10月11日
PM05:30ブタペスト発
PM23:50/翌AM02:20 ドーハ着/発
翌PM06:40 成田着
かなりの強行軍である。 往復ともにカタール航空。少しお高め、12万くらいだったかな。今回はお金より、時間を重視してみた。
ちなみに、東京とドーハの時差は6時間、ブダペストとの時差はサマータイム中なので7時間。
夜の羽田から朝のドーハへ
夜勤明けで羽田空港へ。
品川で空港行きを待っていると、この頃デビューしたての浅草線の新型車両がやってきた。この車両とか、東急の新型車両とか、京王ライナー用の車両とか妙に側面がのっぺりして細長く見えるんだよな。同じメーカー?パスポートもって羽田空港行く時って心底うきうきしていて最高の瞬間。だから京急空港線は良いイメージしかない。
ヨーロッパに行くときっと出汁の味が恋しくなると思ってラーメンを食べて出汁欲貯金したけど、すぐに機内食でた。中国国際航空でしかヨーロッパ行ったことなかったけど、さすが中東の航空会社。なかなかの快適さだった。
機内食。特段中東ぽさを感じるわけでもなく、一般的なものでした。
このあと現地に着いた時のため就寝。ヨーロッパ三度目となると、なかなか慣れてきてぐっすり寝られるようになるものだな。あっという間に機体はカタール、ドーハへ。
着陸前の窓からの風景。
初めてのアラビア半島の景色。
日本を上空から見ると大部分は緑色に見えるけど、カタールは上から見ると基本灰色でその上に道路や人家が見えた。砂漠に人々は街を築いていた。
カタールの首都ドーハの街並み?
ドーハ空港は、ザ・ハブ空港という感じ。途轍もなく巨大だった。空港内の移動のための電車があった。
ドーハ空港は驚くほど物価が高かった。ペットボトルの水を買うだけで200円くらいはした気がする。
ブダペスト行きの飛行機に乗るために移動。中東系の人たちが沢山いるのはなかなか新鮮。
朝食の機内食。折角だから知らないものを食べてみようと思ってPongalとMedu Vadaというものを食べてみた。この二つはなんと南インドの料理らしい。中東はインドからの出稼ぎの人が多いから食する機会が多いのかな。左からカレー、真ん中がPongal、右がMedu Vada。Pongalがミルクのお粥でMedu Vadaはサーターアンダギーみたいなドーナツだった。まさかの体験。美味しかった。
あと、中東系の航空会社でも機内サービスでビールはあるようだった。
遂に到着、未知の国・ハンガリー
5時間あまりでブダペストに到着。平原が見えてきた。
ブダペストのリスト・フィレンツ空港は、こじんまりしていて、すぐに入国審査もできた。
市内までバスで移動。mini buszとの表記。
バスからの風景。ヨーロッパの郊外の景色ってあまり目にすることはないから新鮮。結構混沌とした道路状態で、いかつい人も多く、もしかして治安悪いのか…?(その心配はあとで払拭された。)
クーバニャ・キシュペシュトという駅で地下鉄に乗り換え。道路渋滞もあってか、空港から中心部まで一時間と書いてあったけれど、一時間半くらいかかって漸く到着。
ブダペストの中心部に到着。象徴的な聖イシュトバーン大聖堂。素敵な景色。この大聖堂の近くのホテルに泊まった。日本よりも若干安く、西ヨーロッパよりも物価が安いので良いホテルに泊まることができた。ちなみにハンガリーの通貨はユーロではなく、フォリントというもの。中々お目にすることができない通貨だ。
荷物を置いて、街を散策。ブダペストはドナウ川が街の中心に流れていて、その西側がブダ、東側がペストという街で合併してできた街らしい。ホテルはペスト側。
ホテルから、デアーク広場というところまで歩いて地下鉄に乗る。
ここから地下鉄1号線に乗るのだが、この路線はロンドンに次ぎヨーロッパで2番目に古い地下鉄だそう。
駅の天井が低くて、レトロな感じ。しかも車両が小さくて黄色。銀座線を彷彿とさせる雰囲気だ。
この路線でまず向かった先は、セーチェニ温泉というところ。
ブダペストは実は温泉地で、たくさん温泉がある。色々な温泉があって迷ったんだけれど、この景色を見たくてセーチェニ温泉にしてみた。
まるでお城のプールに入っているみたいな感じ。これ全部温泉で、この建物の中にも内湯がある。35度くらいのぬるま湯で永遠に入ってられる感じ。けれど秋のブダペストはそこそこ寒かったから、プールから上がると震えた。温泉にゆっくり浸かってフライトの疲れを取る。
日が暮れてきて、ライトアップした様子。
温泉のあとは、夕食へ。ハンガリー料理を堪能することに。
ハンガリー料理の特色としては、パプリカを使った料理が多いこと。
その代表格といえるのが、このグヤーシュという料理。
一見ビーフシチューのような見た目。底の深い鍋でグツグツと煮だった状態ででてきた。この底の深い鍋は、お土産屋さんとかにも売っていたからグヤーシュを作る時には不可欠なものなのだろうか。牛肉と野菜をパプリカで煮込んだスープ。牛の出汁が濃くて美味しい。パプリカは味に刺激はないんだけど、ほのかに存在感があって優しい感じ。ビールと一緒にいくらでも食べられる。美味しい。
お次はフォアグラ。フォアグラと言えばフランスが有名だけどハンガリーも負けず劣らず、一大生産地なんだって。
脂を滲ませながら鎮座している様に緊張が走る。実はあまり得意じゃないんだフォアグラ… 美味しいんだけど、美味しいんだけど、、口に含んだ瞬間にものすごい量の肉汁というか、油分が口に溢れ出すのが…これ食べ切った後、お腹緩くなるな… しかも付け合わせにリンゴがついてきたんだけど、リンゴの下におしなべてじゃがいもが隠れていた。 もうすでにお腹一杯。しかし、もう一皿頼んでいたのである。
これは、マルハ・ブルクルトという料理だったのだと思う。ガイドブックを見直す限り。牛肉を赤ワインとパプリカ粉で煮込んだものだって。これもまた美味しかったと記憶している。しかし、またこのじゃがいもの量!もう5個分くらい提供されてるぞ…
これがハンガリー人にとって主食であるならば、まあご飯大盛りみたいなスタンスで理解できるんだけど、ハンガリー人の主食はパンなんだと…
付け合わせ程度でこのじゃがいもをたいらげるのだとしたら、如何ほどの胃袋をお持ちなのだろうか… この国は食事は美味しそうだが長期滞在すると確実に太る。そんなこと感じた初めてのハンガリーでの食事なのだった。
帰り道に。トローリーバス。街は人通りが少ないけど、すごく平和。市内は治安が良く感じた。
ドナウ川までお散歩。
この橋はブダペストのシンボル、くさり橋。向こう岸にブダの街並みが綺麗。ドナウ川は色々な国の都市を流れているけれど、ブダペストがドナウの真珠と呼ばれる所以はきっとこの景色なのでしょうね。
橋のはじまりにはライオンの像が。
ブダペストの代表的な観光地ではあるけれど、そんなに混み合っておらず、ゆっくり観光できるところもまたいいところだなと思った。東京でも浅草とかは人を見に行ってるようなものだからな…
向こうの川の右側に見えるのは国会議事堂。穏やかな景色を堪能しながらホテルまで戻った。
翌日は、早起きしてワインを求めて遠出をします。
つづく。